これからやってくる夏は、お肌にとっては厳しい季節です。
なんといってもお肌の大敵、「紫外線」が強くなります。
気象庁によると、5月から9月は紫外線照射量が一年で最も強くなります。
しかも夏なのに…乾燥肌ってどういうこと?
紫外線の種類と対策、夏なのに乾燥してしまう「インナードライ肌」について知り、夏の日差しからお肌を守りましょう!
夏はお肌に厳しい季節!
シミだけでなく、乾燥の原因にもなる紫外線
「強い紫外線=シミ」…ということはよく知られていますが、「乾燥」の原因にもなることをご存知でしょうか。
前回、「紫外線には種類があって、その種類ごとに肌に与える影響が違う」ということをお話ししました。
- 「紫外線A波」
- 『シワ・たるみの紫外線』と呼ばれ、肌のハリの元になるコラーゲンを壊す紫外線
- 「紫外線B波」
- 『ソバカス・シミの紫外線』と呼ばれ、メラニン色素を増やす紫外線
紫外線の種類
実は、「紫外線B波」にはもうひとつの呼び名があって、『乾燥の紫外線』とも言われます。
肌表面の水分を蒸発させ、保湿力を奪ってしまうのです。
8割の女性が、自覚のない「インナードライ肌」?!
「へぇ~、夏なのに乾燥するんだ。でも、私は大丈夫。」…とお思いの方もいらっしゃると思いますが、なんと、80%の女性が、「自覚のない乾燥肌」なんだそうですよ。
肌タイプ名は、「インナードライ肌」、または「内部乾燥肌」と言います。
どのような状態かと言うと、『肌の表面はしっとりしているのに、肌内部の水分が不足している状態』です。
この「インナードライ肌」の原因は、先ほど言った「紫外線の影響」のほかに、
「冷房の影響」があります。
ここでちょっと想像してみてください。
蒸し暑く、日差しも強い日。たくさん汗をかいて、やっと涼しいお部屋に帰ってきました。
さっそく、冷房は「強」!
「あ~涼し~」と気持ちのいい風を顔いっぱいにあてて…。
確かに気持ち良さそうですね。でも、ここに「夏の乾燥」のワナが?!
汗が乾くとともに、お肌の水分もどんどん蒸発し、皮脂までカラカラ。お肌内部の水分もどんどん乾いていきます。
冬以上にお肌が乾燥していることも?インナードライチェック項目
これまであまり意識しなかったかもしれませんが、このように夏は冬と違った原因で、実は冬以上にお肌を乾燥させてしまうこともあるのです。
夏は汗もかくし、皮脂も増えるし、湿度もあるので、「お肌しっとり」…とお思いかもしれませんが、それは勘違い。
8割の女性…、つまりほとんどの人が「インナードライ肌=内部乾燥肌」なんですよ。
「私は大丈夫」と思っている方も、次のようなことに心当たりはないでしょうか。
- ベタベタ、脂っぽいのが嫌なので、いつも丁寧にクレンジングや洗顔ケアをしているのに、なぜかテカる
- 毎日しっかりお手入れしているのに、キメが粗く毛穴が目立つ
- いつも顔のどこかにカサカサしているところがある
- 肌はしっとりしているのに、つっぱった感じがする
- 肌がゴワついている
- お化粧のノリが悪い
インナードライチェック項目
…いかがですか?
あなたも、実は「インナードライ肌」ではないでしょうか。
年齢を重ねるとお肌の保湿力も衰えるので、ますます「インナードライ肌」になっていきます。
肌表面が皮脂ベタベタなので「自分は脂性肌タイプ」と思っている人が、実は「インナードライ肌=内部乾燥肌」ということは多く、分からないために、ますます肌内部の乾燥を進めるお手入れをしている人が多いんです。
実は乾燥しているのに、頻繁に洗顔したり、脂取り紙で頻繁に脂を抑えたり、サッパリタイプの化粧品を使ったり…。
このように肌タイプに合っていないお手入れを続けていると、肌内部の乾燥がますます進みます。
その結果、肌細胞の生まれ変わりがどんどん遅くなって、古い角質が肌表面を厚く覆うようになり、
ますます保湿力がなくなり、さらに乾燥が肌表面にも表れ、やがて、シワやたるみ、くすみやシミ…といった
様々な肌トラブルが起きるようになってしまいます。
夏にこそ実行して欲しい”保湿ケア”のコツ
『夏にこそ実行して欲しい”保湿ケア”のコツ』をご紹介しましょう。
◆コツ・その1 夏こそ、化粧水をたっぷり使う
お風呂上りや朝の洗顔後は、すぐに化粧水をたっぷりお肌に含ませるように使ってください。
化粧水を手の平に出して、顔全体を押さえるようにパッティングしてください。
1回にたくさんの量を使うよりも、2回に分けてつけるほうが有効です。
◆コツ・その2 「夏こそ、クリームを塗る」
化粧水で水分を補っても、放っておくと蒸発します。
しっかり水分を補給したあとは、クリームで上から覆うように水分を閉じ込めることが大事です。
クリームはサッパリしたタイプでも構いませんので、とにかくせっかく補った水分を逃がさないことです。
◆コツ・番外編 お風呂上りの冷タオル
お風呂で温まった状態のお顔に、冷たいタオルをあてるだけ。
タオルがぬるくなるまで顔にのせておきます。
お風呂から上がった後は、肌からどんどん水分が蒸発して、入浴前よりも乾燥状態になります。
これを防ぐためにも、冷タオルをすぐに顔に当てるのは有効ですし、汗を押さえる効果もありますし、
温まったお肌を一気に冷やすことで、細胞の活性化や引き締め、自律神経を整える効果も期待できます。
入浴前に水で濡らしたタオルを冷蔵庫に入れておけばOK。準備も簡単です。
いかがでしたか?
インナードライを克服して、お肌の潤いを保ちましょう!