アーユルヴェーダ

冬の身体とオイルマッサージ

冷え性にお悩みの方や”寒がりさん”には、ツライお天気が続きますね。

気温が下がると、私たちのカラダは命を守るために、体温を一定に保とうとします。
具体的には、エネルギーを無駄使いせずに体内にとどめて、カラダの外の「冷え」を侵入させないようにしています。

でも、エネルギーが足りなかったり、無駄に消耗しているような状態だと、カラダの中に一気に冷えが入ってきます。
なので冬に激しい運動をしたり、生活が不規則だったりすると、カラダは常に寒く、疲れもなかなか取れず、冬の間に、何度も風邪をひく…ということになりかねません。

冬の身体の仕組みを知って、寒い冬を乗り切りましょう!

冬のカラダと腎臓の関係

自然界で生きているほとんどの動物は、冬の寒さを乗り切るために、しっかりエネルギーを蓄えます。
そして、そのエネルギーを浪費しないように、行動もおとなしくなります。
おとなしくなるどころか、冬眠してしまう動物もいますものね。

いくら文明が発達して生活が便利になったといっても、人間も動物のひとつ。生きていくためのカラダの仕組みは、自然界の動物と同じように季節とともに変化しています。
それに逆らった生活をずっと続けていると、カラダに不調が生じることが多いように思います。

冬は「エネルギーを無駄使いしないカラダになる」

冬は、カラダから悪いものを出す解毒機能や、要らないものを出す排泄機能も低下します。

夏のカラダをイメージしてみてください。
夏は汗をかきます。汗をかくことで、カラダに溜まった老廃物を追い出しています。

そして、夏は、植物も動物もぐんぐん育つ季節です。
もちろん人間の細胞も夏は元気になり、どんどん新しい細胞が生まれ、古い細胞と入れ替わっていきます。そのことで、解毒を専門に受け持つ「腎臓」の働きが、ずいぶん助けられている…これが夏のカラダです。

一方、今の季節、冬は、汗をかくことも少なく、細胞の生まれ変わり機能もおとなしくなっています。
とは言え、老廃物は夏と同じように溜まりますし、悪いものもカラダに入ってきます。
それを解毒やカラダの外に出すために、「腎臓」が全面的に引き受けて、フル回転しています。

腎臓は、体内の水分のすべてを浄化してくれるフィルターの役割を持つ内臓です。
腎臓のフィルターで濾過された体内の水分は、1%が尿になり、残りの99%はキレイなお水となってリサイクルし、また体内で使われます。

どんな内臓もみんな大切な役割を担っていますが、「おしっこが出ない日はない!」ことでわかるように、特に「腎臓」は命や健康に密接にかかわる内臓のひとつ。
いつも休まずしっかり働いてくれている「腎臓」ですが、実はとってもデリケートな内臓なんです。

まず、「冷え」に弱いこと。
腎臓は冬が苦手です。腎臓が冷えると、フィルター能力がたちまち低下してしまいます。

先ほどお話ししたことを、ちょっと思い出してみてください。
冬のカラダは、汗も少なく、新陳代謝も鈍い…。
その分、腎臓が全面的に解毒を引き受けていると言いました。

なのに、その腎臓は冬に弱い…。
これはヤバい!冬を元気に過ごすにはどうしたらいいんでしょう?

腎臓のためにイイことをご紹介

皆さんが元気に、腎臓も元気に、冬を楽しく過ごしていただく方法をご紹介いたしますね。

少しでも早く寝る努力をする

冬の夜更かしは、他の季節よりもカラダにダメージを与えます。

まず夕食の時刻が遅めの人は、少しずつでも早い時刻に食べる努力をしてみてください。週のうち、数日でもいいので、出来るだけ実行してみてください。

そして、できるだけ早い時刻にベッドやお布団に入って眠ること。
冬の夜は、腎臓もゆっくり寝かせてあげてくださいね。

お腹と腰を冷やさない

腎臓は腰の少し上あたりにあります。
夜眠るときは腹巻を。お昼の服装も腰を冷やさないようにしましょう。

夕食はお鍋料理がお勧め

水菜・春菊・お葱・鶏肉など、お鍋に適した食材は、冬にカラダを温める食材ばかりです。
カラダを冷やす生野菜やお刺身などがお好きな方は、お昼ご飯で食べるようにしてください。食べ方の工夫をすれば、我慢しなくていいんですよ!

塩分を摂り過ぎない・添加物の多い食品をできるだけ避ける

過剰な塩分や食品添加物は、腎臓に負担をかけます。
お塩は、お料理に入れたり、かけたりする以外に、私たちは結構な量を摂取しています。

ハムなどの加工食品や、インスタント食品、スナック菓子などにもたくさんの塩分が含まれているからです。これらの食品やお菓子には、食品添加物として化学物質も含まれているものが多いので、腎臓への負担を考えると、冬にはあまりたくさん食べないほうがいい食品たちです。

気持ちを大きく構えて、ストレスを吹き飛ばす

東洋医学ではストレスを七つの感情に分けてカラダに与える影響を分類しています。
特に腎臓を傷めるストレスは「恐怖」と「驚き」なんだそうです。

「驚き」といっても、サプライズ的な「嬉しい驚き」ではなくて、「気が動転するような驚き」のことです。
「驚き」や「恐怖」が繰り返されると、老化が進むと言われています。

「恐怖」や「驚き」の状態になった時は、人に聞いてもらうなどで、気持ちを軽くする、切り替えることが大事です。いつまでもその感情にとらわれず、プラス思考で気持ちを切り替えて、腎臓の負担を少なくしましょう。

終わりに

いかがでしょうか。”冬のカラダ”は思っているよりも、”か弱く”、私たちは、知らず知らずのうちに負担をかけているのかものかもしれません。
お客様にも、冬に調子を崩して、エステを受けにくる人がたくさんいらっしゃいます。

エステ・ステーションでは「サーラクタ・ボディケア」として、アロマオイルのいい香りに包まれながら、カラダを芯から温め、心の底からリラックスしていただけます。

エステ・ステーションではお手入れだけでなく、冬の過ごし方のアドバイスもいたしますよ!!