インドの伝承医学として有名なアーユルヴェーダでは、体の中のあらゆる管(血管・リンパ・口~胃~腸~肛門までのルート・尿道・汗腺・乳腺など)」をスロータスと言います。
体を動かして生きている以上、体の中には自然に老廃物や要らない物がたまりますが、アーユルヴェーダではこれらの不要物をスロータスを通して外に出す=解毒という考え方を大事にしています。
若い時や体が元気だと、解毒能力が高いのですが、年齢を重ねたり、太ったり、ストレスや疲れがたまっていたりすると、たちまちこのお掃除するチカラ=解毒・浄化機能が衰えます。
女性のカラダは7歳刻みで変わると言われています。
35歳、42歳、49歳、56歳、63歳、70歳…
「あら、ちょうど今年だわ」という方は、一度、体中の管を大掃除したほうがいいかもしれませんね。
“3つの潜在体質”について
いつもこのコーナーでは、エステ・ステーションのスタッフに聞いた「美しく健康に生活を送るヒント」をご紹介していますが、今回は”3つの潜在体質”についてお話しします。
賢いダイエットやデトックスのために知っておくと役に立つと思います。
自己チェック表で自分のタイプを確認!
まずはこのチェックリストで、自分の体質がなんなのか?チェックしてみましょう。
チェックした個数が多いものが、あなたの潜在体質になります。
3つのタイプのそれぞれの特徴を簡単にお話ししますので、「私はこれだワ!」というものを選んでみてください。
直感的で構いません。
まずひとつめ。
あなたは、『リーダータイプで声も大きく、そして知的。頑張ってる自分も大好き』なA子さんタイプでしょうか。
ふたつめ。
あなたは、『好きなことに熱中しやすく感性も豊か。周りの人に「センスいいね」と言われる』B子さんタイプでしょうか。
最後にみっつめ。
あなたは、『落ち着いて愛情豊か。ちょっとおっとりさん、だけどコツコツと頑張る』C子さんタイプでしょうか。
さあ、どのタイプにあてはまりますか?
自己チェック表で調べてくださっている人は、タイプの名前もお分かりですね。
頑張り屋A子さんは“ピッタ”、軽やかB子さんは“ヴァータ”、おっとりC子さんは“カパ”です。
あたっていましたか?
火と風と水を表す潜在体質
これらのタイプは、いつもずっと同じ人もいますし、日によっても変わる人もいらっしゃいます。
数千年の歴史を持つインドの民間医学の考え方に体を満たすエネルギーには3つのタイプがあり、ひとつは風、これがヴァータ、そして火、ピッタ、3つめが水でカパと呼ばれています。
本来この3つのエネルギーは、体内でバランス良く保たれていますが、そのバランスが崩れどれかが優勢になると、潜在体質としてあらわれるとか。
インドの医学や民間療法では、昔から「その体質に合わせた治療を行なうと有効」と考えられ、今も受け継がれています。
タイプ別の簡単なアドバイス
頑張り屋のA子さん・ピッタタイプ
- 「疲れたなぁ」と思ったときは、水辺の近くで過ごすといいですよ
- 食べ物は、刺激物を摂り過ぎず、水分を十分に摂って、生野菜や果物もいいですよ
- 敏感肌の人が多いのも特徴で、肌荒れによるシワに注意です
軽やかなB子さん・ヴァータタイプ
- 調子が悪いと感じた時は、体を温める・温かい飲み物で中から温めるのは特におすすめ。
早めに寝て、朝の日光を全身に浴びるのもいいですよ - お肌は薄い人が多いので、冬の暖房・夏の冷房による乾燥に要注意!日焼けにも気を付けてください
おっとりC子さん・カパタイプ
- 「あまり食べてないのに体重が増えるわ」という時は、気持ちと体にメリハリをつけること。
適度な運動、新しいことにチャレンジ、少し熱めのシャワーを浴びてシャキッとする程度のことでもいいですね - 色白で柔らかいお肌のこのタイプは、脂っぽくなったり毛穴の開きにご注意。
お肌を清潔に保つことでOKです。
太りにくく、体内をキレイにする食事の仕方について
それぞれの体質にあって食事の仕方のポイントをお伝えします。
『軽やか・感性豊か・人と違ったセンスを発揮する”ヴァータタイプ”』の方へ
- 朝食前にお白湯を一杯。内臓をゆっくり目覚めさせることが大事です
- 昼食は消化の良い温かいものを
- 三時のおやつも摂ってください。代謝を下げないために有効! ただし体を温めるものを意識して
- 夕食はなるべく早い時間に(8時までが理想) 野菜は体を冷やす生野菜は避けて根菜類を
- 間食やお休み前の「おすすめホットドリンク」は、ホットオレンジ、しょうが入りのくず湯
ヴァータタイプの方の食事のポイント
胃腸に疲れが出やすいタイプなので、冷たいものや刺激の強いものはなるべく摂らないほうがいいですね。
胃が張ってきたり、おならが良く出たり、便秘になってきたら「消化するチカラ」が弱っています。
そんな時は食事の量を少し減らして胃腸を休ませてくださいね。
『知的でチャレンジ精神旺盛・頑張る自分にさらに頑張る”ピッタタイプ”』の方へ
- 体に熱を溜めやすいタイプなので、朝食時に食事と一緒に冷たいお水を一杯。
ホルモンバランスや自律神経の働きを整える野菜ジュース(ニンジン・リンゴ・きゅうり・レモン汁をミキサーに)がお勧めです - 昼食は、3食の中で一番しっかり食べてください。
その代り、夕食はできるだけカロリーを抑えるのが理想。
カフェインや香辛料、濃い味をなるべく避けてしてください。 - 夕食は、和食を中心にカロリー控えめに。
アルコールもできれば飲まないほうがベター。
油は、オリーブオイルやゴマ油など植物性のものがお勧めです。 - 間食やお休み前の「おすすめホットドリンク」は、生姜紅茶がおススメです。
ピッタタイプの方の食事のポイント
消化力が強いので、食欲旺盛、ついつい食べ過ぎてしまう人が多いそうです。
お腹がすくとイライイラしたり、胃酸で不快になることもあるので、食事と食事の間を空けすぎないように、4時間以上6時間以内が理想です。
『落ち着いて愛情豊か。ちょっとおっとりさん、だけどコツコツと頑張る”カパタイプ”の方へ』
- 朝食時には、常温のお水を一杯飲むといいですよ。
そして、朝から固形物はなるべく摂らず、体の老廃物を出しやすくする野菜ジュース(ニンジン・リンゴ・小松菜・セロリ・レモン汁・お好みでハチミツをミキサーにかけたもの)がお勧めです。 - 昼食は、3食の中で一番しっかり食べてください。逆に夕食はできるだけカロリーを抑えて。
香辛料を使ったお料理や食後のコーヒーは消化力を刺激するのでGOOD!食後の散歩もお勧めです。 - 夕食は、量より質を考えて、炭水化物も控えめに。アルコールもできれば飲まないほうがベター。
お昼にしっかり食べて、軽い夕食を!これを心掛けるといいですよ。 - 間食やお休み前の「おすすめホットドリンク」は、シナモンティーがお勧めです。
カパタイプの方の食事のポイント
消化力が弱く、甘いものや脂っこいものが好きな人が多いので、「太りやすく痩せにくいタイプ」と言われます。
食事の量と間食を減らす意識を持って、タンパク質やお野菜をきちんと食べてくださいね。
そして、炭水化物と乳製品はなるべく少なめにしてみましょう。