冬の寒さを乗り切るために、エネルギーを貯めようとする冬の身体
「冬のカラダ」は、「陰(いん)」の傾向になることが多いそうです。
陰気の陰ですが、性格が暗いと言う意味ではありませんよ・笑。
東洋医学でよく言われる「陰と陽」の「陰」ですが、誰もが両方を併せ持ち、バランスが崩れるとどちらかの傾向が強く表れるそうです。
カラダを温める働きの「陽」が低下した時、「陰」が強くなってカラダが冷えると言われています。
気温が下がると、カラダは体温を一定に保って内臓を冷えから守るために、エネルギーをできるだけ内側にとどめて冷えをカラダの中に入れないようになっています。
でも、もしカラダに必要なエネルギーが足りなかったり、無駄に消耗しているような状態だと、 体の中に一気に冷えが入ってきます。
冬の寒さを乗り切るために、秋のカラダはエネルギーをためるようになっています。
動物が冬眠に備えて秋を過ごすイメージです。
冬の無茶は慢性的な疲労や病気の原因に
ですので、冬に激しい運度や不規則な生活などの無茶は禁物。
外に向かってエネルギーを使う夏と同じようにしていると、体力がどんどん消耗し、
慢性的な疲労や病気の原因にもなりかねません。
また、冬は解毒や排泄機能も変化します。
冬と違って夏は、カラダに溜まった老廃物が汗からも出て行きますし、
代謝機能も高まっているので、古いものを捨てる力も強いのです。
一方、冬は、汗もかかず、代謝機能も落ちているので、解毒は腎臓が全面的に引き受けてくれています。
ところがこの腎臓は、「冷え」に極めて弱い臓器です。
腎臓は、体内のお水のすべてを浄化してくれるフィルターです。
フィルターで濾過して、尿として捨てられるのはたったの1%、残りの99%はキレイなお水となって体内に戻されるそうです。
ところが、添加物の多い食事や冷たい水分を体内に入れ続けると、
腎臓に負担がかかって浄化能力がダウンします。
夜遅く食事をしたり、飲み会の翌朝にまぶたが腫れたり、手足がむくんでいたりするのは、そのせいです。
そうならないよう、冬を元気に過ごしていただく方法をご紹介いたします。
冬を元気に過ごすためにやっておきたいこと
体を温めて、少しでも早く寝る努力をする
冬の夜更かしは、他の季節よりもカラダにダメージを与えます。
お食事もできるだけ早く摂って、温かいものを食べて、夜は腎臓もゆっくり寝かせてあげてください。
お腹と腰を冷やさない
夜眠るときは腹巻を、お昼の服装も腰を冷やさないようにしましょう。
塩分を摂り過ぎない
過剰な塩分は腎臓に負担をかけます。直接的に取るお塩だけでなく、ハムやソーセージ、かまぼこ、スナック菓子などに意外とたくさんの塩分が含まれているので気を付けてください。
お鍋料理がお勧め
水菜・春菊・お葱・鶏肉など、お鍋に適した食材は、冬にカラダを温める食材です。
生野菜やお刺身などがお好きでも、夕食には食べないようにしてください。
気持ちを大きく構えて、ストレスを吹き飛ばす
東洋医学ではストレスを七つの感情に分けてカラダに与える影響を分類しています。
特に腎臓を傷めるストレスは「恐怖」と「驚き」なんだそうです。
「驚き」は嬉しいサプライズ的な驚きではなくて、「気が動転する」ような驚きのことです。
繰り返しの「驚き」は老化を進めるとも言われています。
気持ちが「恐怖」や「驚き」の状態になった時は、とにかく少しでも早く気持ちを切り替えること、
人に聞いてもらって気持ちを軽くすることなどで、
いつまでもその感情にとらわれず、プラス思考で気持ちを切り替えましょう。
おわりに
さて、いかがでしょうか。”冬のカラダ”は思っているよりも、”か弱い”ものかもしれません。
エステ・ステーションにおいでになるお客様にも、冬に調子を崩される方もたくさんいらっしゃいます。
冬の過ごし方のアドバイスもいたしますので、ぜひ何でもお気軽にご相談くださいね。