「朝起きた時が一番しんどい」あなたへ
“秋の夜長”と言われるように、秋分の日が過ぎると、どんどん日が暮れてからの時間のほうが長くなってきますね。
気温も過ごしやすくなってくるので、「眠る条件」がだんだん整ってきます。皆さんは、「質のいい眠り」をなさっていますか?
中には、「朝起きた時が一番しんどい」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような方は、次のパターンにあてはまらないでしょうか。
- 眠る直前までパソコンに向かっている
- 夜遅くまで残業。家に帰って即バタンキュー
- テレビをつけたまま寝てしまった(朝までついたままだった)
- 電気をつけたまま眠る
他にも、寝る直前に食事をしたり、部屋の温度が冷え過ぎだったり暑過ぎだったりや、
寝具が硬すぎたり軟らかすぎたり…と、安眠できない理由は様々です。
私達のカラダは、睡眠中に再生しています。
そして、1日に分泌される成長ホルモンの約70%は、睡眠中に分泌されるそうです。
「夜10時~深夜2時に成長ホルモンが最も分泌される」ということをお聞きになったことはありませんか。
お肌のためにも、カラダのためにもこの時間帯に眠っていることが理想なんですが、実際に実行するのは難しいですね。
「質の良い睡眠」を得るために
どうすればいいのでしょう。それは、『眠り始めの3時間にぐっすり眠る』ことです。
脳の下垂体というところから分泌される成長ホルモンは、眠り始めに一番たくさん分泌され、
この時にぐっすり眠れているほど、成長ホルモンがカラダの隅々にまで行き渡り、1日の疲れが取れたり、傷ついた細胞が修復します。
この”ぐっすり眠っている状態”というのは、脳やカラダがしっかりリラックスして、
手の先・足の先に至るまで全身の血管が緩んでいる状態なので、ホルモンが全身に、くまなく行き届くのです。
反対に、最初にご紹介した「朝起きた時が一番しんどい方のパターン」にあった
- 眠る直前までパソコンに向かっている
- 夜遅くまで残業。家に帰って即バタンキュー
- テレビをつけたまま寝てしまった(朝までついたままだった)
- 電気をつけたまま眠る
という状態では、脳がスイッチオンのまま、カラダも緊張状態で眠っていることになり、
成長ホルモンの恩恵を受けられず、だから朝しんどいのです。
忙しい方でもすぐに実行できる安眠法!
夕食のデザートに熟れたバナナを食べる
眠り始めから深~くぐっすり…これはメラトニンというホルモンの働きで実現しますが、
バナナにはこのメラトニンを作るための成分がたくさん含まれています。
適度に熟れたバナナを夕食後のデザートとして食べてみましょう。
ナイフもまな板もお皿もいらないお手軽フルーツ、コンビニなどでも売っているバナナなので、簡単にできそうでしょ。
ちなみに、メラトニンに関連したことをもうひとつご紹介すると、カフェインはメラトニンの分泌を抑えてしまう物質です。
なので寝る2~3時間前から、コーヒーやお茶は控えた方が良さそうです。
ベッドに入る前に室温を下げる
お部屋の温度が下がってくると、脳やカラダに対して、「そろそろ寝ますよ」という合図になり、入眠しやすくなります。
デジタル時計などの人工的な明かりを隠す
少しの光でも目が明るさを感じると、脳が休めません。専門的に言うと、0.3ルクス以下の暗さが理想です。
ちなみに0.3ルクスってどれくらいの明るさかというと、”障子越しの月明かり”だとか。風情がありますね。
いかにもリラックスできそう。
どうしても夜に仕事をする場合
お仕事をする部屋の照明を蛍光灯から電球に変えましょう。
安眠ホルモンのメラトニンは、白色系やパソコンのような青色系の光によってその分泌を抑えられてしまいますが、
電球のような黄色系では随分マシなんだそうです。パソコン用の眼鏡も有効ですね。
さて、いかがでしょうか。
他にも、入浴方法やストレッチ運動など、私達エステティシャンが日々お客様にアドバイスさせていただいている「安眠の王道」のような方法もありますが、今日は出来るだけ簡単に実行できることを選んでご紹介してみました。